TAPICアディクションセンター
(依存症診療)
T-SAR
~TAPIC, Smile, Addiction, Relation~
当院は、沖縄県依存症治療拠点機関に指定されています。
依存症に関する治療だけでなく、依存症に関する情報発信、研修事業、関係機関との連携を図っています。
TAPICアディクションセンター
(依存症診療)
お問い合わせ |
TEL.098-982-1777 |
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日時 |
月曜日~金曜日 8:30~17:20 ※「依存症に関する相談」とお伝えいただくとスムーズです |
依存症(アディクション)は
回復できる病気です
依存症とは
お酒やギャンブルなど、特定の“物”や行為にハマりコントロールできなくなっている状態です。
やめようと思ってもやめられない、意志だけではどうにもならなくなってしまいます。
脳の中で「報酬系」と呼ばれる回路が変化する脳の病気です。
癌などの病気と同じように進行する病気で、早めの受診が大切になります。
どんな人が依存症になるの?
だれでもなる可能性があります。決して意志や性格の問題ではありません。
少しだけなら・・・
一杯だけなら・・・
みんなやっているから・・・など、
周囲の親しい人から勧められたことがきっかけになることもあります。
また、親や近しい人に同じような問題を抱えた人がいると、子や孫の世代にも同じ問題が起こりやすいとされています。
どんな問題(障害)が起こるのか
飲酒や薬物の使用、ギャンブルなどの行為を優先し、生活や仕事、家族関係に悪影響が起きます。
最初は楽しむためにはじめた行為が、病気の進行によって「苦しい気持ちから逃れたい」「現実から離れたい」といった、
苦しみや痛みをやわらげるための「自己治療」として、さらにのめり込むという悪循環におちいってしまいます。
依存症治療・回復について
お酒でいえば「断酒」、「節酒」、「減酒」など本人のニーズに沿った治療方針を考え、服薬調整を行います。
入院・通院治療として、治療プログラムも提供しています。
依存症は1人で立ち向かうのはとても手ごわい相手です。
自助グループなど同じ経験をしている仲間のサポートや家族・医療との連携などが大切になります。
支援者のみなさまへ
架け橋モデル
専門医療機関から総合病院に医師が出張し、アルコールリエゾン診療を行う「架け橋モデル」。
厚生労働省のモデル事業に選ばれ、現在も取り組みを続けております。
Ultra-BI(「超」簡易減酒支援)
Ultra-brief Intervention(以下Ultra-BI)は、リスクの高い飲酒習慣のある方に対して、
30秒以内の簡単なアドバイスと共にリーフレットをお渡しする、ごく簡単な介入方法です。
忙しい医療従事者や産業保健従事者がアルコールに対する支援を行うことを想定して、
当院の手塚医師が中心となり開発したプログラムです。
以下の資料は自由に使用、公開、転用していただいて構いません。
資料はどれもA4両面印刷で1枚に収まります。
是非印刷していただき、日々の診察や教育等にご利用ください。
問題解決しない事例検討会
「当事者に対する理解を深めること」を目的に、年3回問題解決を目的としない事例検討会を行っています。
開催については、「年間研修スケジュール」をご確認ください。
※この事例検討会は、厚生労働省「依存症に関する調査研究事業」の「ギャンブル問題を含めた依存症支援のための新しい地域連携モデルの効果研究」に研究協力を行っております。
研究班ウェブページ:
独立行政法人国立病院機構さいがた医療センターSai-Dat内
問題解決しない事例検討会
担当医よりメッセージ

精神科医師
アディクションセンター長
手塚幸雄(てづかゆきお)
依存症は、人との繋がりによって回復していきます。私たち支援者は、笑顔で寄り添い、回復の手助けをします。
お酒をやめるように説教したり、強く指導したり、ということは行いません。
依存症専門病棟は、快適に笑顔で過ごせる環境を提供します。患者さんご本人と信頼できる人間関係を築き、笑顔で楽しい時間を共有しながら、今後に向けてそっと背中を押す。
これが私たちの依存症診療です。