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精神科病棟、オープン!

2022.01.05

お知らせ

精神科病棟、オープン!

2021年2月 総合リハビリテーション医療センター、誕生。

 沖縄リハビリテーションセンター病院では、2021年2月から精神科病棟211床の増床を行いました。
 回復期リハビリテーション病棟199床と精神科病棟211床、隣接する介護老人保健施設亀の里の入所定員80床を合わせると490床の世界最大級の総合リハビリテーション医療センターが実現しました。既存の本館を精神科病棟、新館を回復期リハビリテーション病棟として運用しております。
 これまでの回復期リハビリテーション病棟と高齢者の介護リハビリテーションに、精神科病棟が加わり、全ての障がいへの対応に差別がない医療のあり方を実現する基盤ができました。身体障害、知的障害、精神障害はそれぞれ大切であり、またどの障害にも総合的な視点と対応が必要です。近年では発達障害や高次脳機能障害をクローズアップされています。

 この総合リハビリテーション医療センターの意義は、一つ目に、こころの両面にわたる統合リハビリテーションの提供です。高齢の精神障害者への個別リハビリテーションがすでに実施されています。
 二つ目は、現在の日本、沖縄の医療の中でまだ充実していない分野への挑戦です。アルコールはもちろんゲームや薬物、あるいは食事依存という側面のある病的肥満など多方面の依存へ取り組みます。また認知症や子供の発達障害にたいしては、精神科医だけでなくリハビリテーション科医や神経内科医、小児精神科医などの多科医師チームと看護・介護、作業療法士をはじめとしたリハビリテーション専門職、公認心理士、ソーシャルワーカーなどと地域連携システムの総合体制(地域包括ケアシステム)で対応できるようにしたいと考えています。
 三つ目は地域に開かれた医療、地域住民が主人公である医療イノベーションに向けた拠点になりたいということです。地域の健康指標を地域のみなさんと共に決めて、その改善のためのプランを実行し、超高齢化人口減少の中でも持続する新しい地域モデルの創出に取り組みます。
 四つ目は、新しい時代にふさわしい人材育成のセンターを目指すことです。多職種・他施設協働医療、新しい医療人養成のための学習の推進です。そのためには、専門職種間の相互理解とそれぞれの専門技術の確立はもちろん、コミュニケーション能力、表現力、調整能力の数値化を図り総合的人間的能力向上に向かう教育体制を確立すべく努力します。

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